○議長(
小林俊夫君) 日程第4、報告第10号
専決処分の報告について(
工事請負契約の変更(令和3年度
芳賀東小学校学童保育施設新築工事))の件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 本案件は、
地方自治法第180条第1項の規定により、
専決処分をいたしました。 令和3年度
芳賀東小学校学童保育施設新築工事の
契約金額の変更について、同条第2項の規定により報告するものであります。
契約金額については、当初の1億1,217万8,000円に92万4,000円を増額し、1億1,310万2,000円に変更いたしました。 変更の主な内容は、
設計基準強度を満たすセメントの添加量を増量したことと、電気の
引込み方法を架空引込み、空中に架け渡す方法から、露出管、管を土の中に埋設をしないで、その管の中に電線を通す工法に変更したことなどによるものであります。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
---------------------------------------
△報告第11号の上程、説明
○議長(
小林俊夫君) 日程第5、報告第11号
専決処分の報告について(
工事請負契約の変更(
信号設備(
継電連動装置)工事)の件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 本案件は、
地方自治法第180条第1項の規定により、
専決処分した
信号設備(
継電連動装置)工事の
契約金額の変更について、同条第2項の規定により報告するものであります。
契約金額については、当初の1億3,420万円から86万9,000円を減額し、1億3,333万1,000円といたしました。 変更の主な理由は、納入場所の変更によるものです。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
---------------------------------------
△議案第56号の上程、説明
○議長(
小林俊夫君) 日程第6、議案第56号 芳賀町
都市計画税条例の一部改正についての件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 本案件は、
近隣自治体の
都市計画税の課税状況や現在の
社会経済状況を鑑み、令和4年度におきましても引き続き
都市計画税の税率を100分の0.2とするため、条例の一部を改正するものです。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
---------------------------------------
△議案第57号の上程、説明
○議長(
小林俊夫君) 日程第7、議案第57号 芳賀町
国民健康保険条例の一部改正についての件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 本案件は、
健康保険法施行令の一部改正に伴い、条例の一部を改正するものです。 内容は、出産育児一時金の額について4,000円の増額を行うものです。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
---------------------------------------
△議案第58号の上程、説明
○議長(
小林俊夫君) 日程第8、議案第58号 芳賀町
放課後児童健全育成事業の実施に関する条例の一部改正についての件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 本案件は、
芳賀東小学校校庭内に、
学童保育施設を新築したことにより、
なかよしクラブの所在地を改めるものであります。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
---------------------------------------
△議案第59号の上程、説明
○議長(
小林俊夫君) 日程第9、議案第59号 芳賀町
特定教育・
保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正についての件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 本案件は、内閣府令により、書面による記録の作成、保存等が規定されていたものについて、
電磁的記録により行うことができるよう改正するものであります。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
---------------------------------------
△議案第60号の上程、説明
○議長(
小林俊夫君) 日程第10、議案第60号 芳賀町土砂等の埋立て等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例の一部改正についての件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 本案件は、芳賀町内の土砂等による埋立て等について規制を強化し、生活環境の保全及び災害の発生防止を図るために所要の改正を行うものであります。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
---------------------------------------
△議案第61号の上程、説明
○議長(
小林俊夫君) 日程第11、議案第61号
工事請負契約の締結について(
県道宇都宮茂木線軌道工事)の件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 本案件は、令和3年10月27日に
事後審査型条件付一般競争入札に付した
工事請負契約を締結するため、
地方自治法第96条第1項第5号の規定及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により議会の議決を求めるものです。 内容は、
LRT事業で整備する
県道宇都宮茂木線軌道工事の
請負契約で、入札は3社が参加をして行い、
契約金額は消費税を加えて7億1,390万円です。 契約の相手方は、埼玉県さいたま市大宮区桜木町四丁目247番地、
東鉄工業株式会社埼玉支店執行役員、支店長、荒木誠氏であります。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
---------------------------------------
△議案第62号の上程、説明
○議長(
小林俊夫君) 日程第12、議案第62号
工事請負契約の締結について(
信号設備工事)の件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 本案件は、令和3年10月27日に
事後審査型条件付一般競争入札に付した
工事請負契約を締結するため、
地方自治法第96条第1項第5号の規定及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 内容は、
LRT事業で整備する
信号設備工事の
請負契約で、入札は2社が参加して行い、
契約金額は消費税を加えて6,765万円です。 契約の相手方は、埼玉県さいたま市浦和区上木崎一丁目15番13号、
日信電設株式会社代表取締役、大賀仁史氏であります。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
---------------------------------------
△議案第63号の上程、説明
○議長(
小林俊夫君) 日程第13、議案第63号
工事請負契約の締結について(
電車線路設備工事)の件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 本案件は、令和3年10月27日に
事後審査型条件付一般競争入札に付した
工事請負契約を締結するため、
地方自治法第96条第1項第5号の規定及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 内容は、
LRT事業で整備する
電車線路設備工事の
請負契約で、入札は2社が参加をして行い、
契約金額は消費税を加えて6億5,450万円です。 契約の相手方は、栃木県宇都宮市今泉町531番地18、
日本電設工業株式会社栃木営業所所長、和田克也氏であります。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
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△議案第64号の上程、説明
○議長(
小林俊夫君) 日程第14、議案第64号
工事請負契約の締結について(令和3年度芳賀町B&G
海洋センタープール天井改修工事)の件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 本案件は、令和3年11月5日に
事後審査型条件付一般競争入札に付した
工事請負契約を締結するため、
地方自治法第96条第1項第5号の規定及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 内容は、令和3年度芳賀町B&G
海洋センタープール天井改修工事の
請負契約で、入札は5社が参加をして行い、
契約金額は消費税を加えて1億840万5,000円です。 契約の相手方は、栃木県芳賀郡芳賀町
大字祖母井500番地、
竹石建設株式会社代表取締役、竹石哲也氏であります。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
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△議案第65号の上程、説明
○議長(
小林俊夫君) 日程第15、議案第65号 財産の取得について(
T型レール(50N)の購入)の件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 本案件は、
LRT軌道に用いる
T型レール(50N)の購入に係る
売買契約を締結するため、
地方自治法第96条第1項第8号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により議会の議決を求めるものです。 入札は、2社による
指名競争入札で、
契約金額は消費税を加え5,435万8,128円。 契約の相手方は、東京都千代田区大手町二丁目7番1号、
JFE商事鉄鋼建材株式会社土木建材部長、柿沼敦雄氏であります。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
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△議案第66号の上程、説明
○議長(
小林俊夫君) 日程第16、議案第66号 令和3年度芳賀町
一般会計補正予算(第6号)の件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 今回の
補正予算第6号は、総額に6,220万5,000円を追加し、予算総額を114億2,365万9,000円とするものです。 歳入から説明をいたします。 説明書4ページ、5ページをお開きください。 第13款分担金及び負担金29万6,000円は、
養護老人ホームの
入所処置費負担金です。 第15
款国庫支出金3,261万9,000円は、
新型コロナウイルス接種対策費負担金1,778万1,000円、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金800万円、
新型コロナウイルス接種体制確保事業費補助金603万2,000円、検診結果の利活用に向けた
健康増進事業費補助金80万6,000円です。 第16
款県支出金590万8,000円は、
農業水路等長寿命化・
防災減災事業交付金100万円、栃木県
新型コロナウイルスワクチン接種医療従事者派遣事業費補助金490万8,000円です。 第20款繰越金2,218万2,000円は、前年度繰越金です。 第21款諸収入120万円は、
コミュニティ助成事業補助金です。 続いて、歳出について説明をいたします。 説明書6ページ、7ページをご覧ください。 初めに、人件費922万8,000円の減額は、人事異動などによるもので、各款に増減額を計上しております。 第2
款総務費では、令和5年度から実施される
公務員定年延長に伴う例規整備を令和3年度から2か年の
複数年契約をするに当たり、今年度分の委託料33万円を計上するものです。 説明書8ページ、9ページをご覧ください。 第3
款民生費は、利用者の増加に伴う
老人ホームの
入所処置委託料43万9,000円、令和2年度事業の精算による
国庫補助金返還金などとして
自立支援医療費で253万6,000円、
障害者自立支援費で1,602万3,000円などです。 説明書10ページ、11ページをご覧ください。 第4款衛生費は、不採算地域における算定方法の見直しによる
芳賀赤十字病院運営費補助金109万円、
予防接種費では、令和2年度事業の精算による
国庫補助金返還金60万7,000円、
新型コロナウイルスワクチン接種費では、3回目の
ワクチン接種に必要な費用及び集団接種に医師を派遣する医療機関に対する補助金など2,872万1,000円、検診結果の利活用に向けた
健康管理システム改修費187万円などです。 説明書12ページ、13ページをご覧ください。 第6
款農林水産事業費では、
防災重点農業用ため池2か所に対する転落防止のため、
看板設置工事費100万円などです。 第7款商工費では、
新型コロナウイルス感染症対策として、県・国の支援制度の対象とならない
月次売上げ20%以上30%未満の減少のあった中小企業に対して、1事業所10万円を給付する
事業継続支援金800万円などです。 説明書14ページ15ページをご覧ください。 第8款土木費では祖陽が丘の住宅の引渡しが早期に進んだことにより、
定住促進補助金1,945万円です。 説明書16ページ、17ページをご覧ください。 第10款教育費では、交付決定のあった
祖母井コミュニティセンター改修に対する
コミュニティ助成事業助成金120万円などです。 次に、議案書25ページをご覧ください。 第2表、
債務負担行為補正は、
地方公務員定年延長に伴う
例規整備支援業務について、歳出で説明したとおりです。 芳賀中学校給食調理業務及び町内小中学校外国語指導助手派遣業務は、契約に準備期間を要することなどから、新たに追加するものであります。 以上が、令和3年度芳賀町
一般会計補正予算(第6号)の内容です。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
---------------------------------------
△議案第67号の上程、説明
○議長(
小林俊夫君) 日程第17、議案第67号 令和3年度芳賀町
介護保険特別会計補正予算(第3号)の件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 今回の
補正予算(第3号)は、保険事業勘定の総額に13万2,000円を追加し、予算総額を15億6,662万5,000円とするものです。 説明書26ページ、27ページをご覧ください。 歳入から説明をいたします。 第8款繰越金13万2,000円は、前年度繰越金です。 続いて、歳出について説明をいたします。 歳出
補正予算額13万2,000円は、人事異動などによるもので、各款に増減額を計上いたしました。 以上が、令和3年度芳賀町
介護保険特別会計補正予算(第3号)の内容です。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
---------------------------------------
△議案第68号の上程、説明
○議長(
小林俊夫君) 日程第18、議案第68号 令和3年度
芳賀工業団地排水処理センター特別会計補正予算(第2号)の件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 今回の
補正予算(第2号)は、歳入歳出予算総額の増減はなく、債務負担行為の補正をするものです。 議案書30ページをご覧ください。 第1表、
債務負担行為補正は、芳賀工業団地排水処理センターで行う、汚泥運搬処理業務について契約に準備期間を要することから新たに追加するものです。 以上が、令和3年度
芳賀工業団地排水処理センター特別会計補正予算(第2号)の内容です。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。
---------------------------------------
△同意案第5号の上程、説明、採決
○議長(
小林俊夫君) 日程第19、同意案第5号
人権擁護委員の候補者の推薦についての件を議題とします。 提出者から
提案理由の説明を求めます。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 本案件は、
人権擁護委員の塚原康雄氏が令和4年3月31日をもって任期満了となりますが、引き続き最適任者として法務大臣に推薦したいので、
人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の同意を求めるものであります。
○議長(
小林俊夫君) これをもって
提案理由の説明を終わります。 お諮りします。本件は人事案件ですので、質疑、討論を省略し、直ちに採決したいと思います。これにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
小林俊夫君) 異議なしと認めます。 これから同意案第5号
人権擁護委員の候補者の推薦についての件を採決します。 本件はこれに同意することに賛成の議員は起立願います。 〔起立全員〕
○議長(
小林俊夫君) 起立全員です。 したがって、本件は同意することに決定しました。 ここで暫時休憩とし、午前10時50分再開したいと思います。
△休憩 午前10時40分
△再開 午前10時50分
○議長(
小林俊夫君) ただいまから会議を再開します。
---------------------------------------
△一般質問
○議長(
小林俊夫君) 日程第20、一般質問を行います。 一般質問の通告により発言を許可します。
---------------------------------------
△
岡田年弘君
○議長(
小林俊夫君) 5番、
岡田年弘議員、登壇願います。 〔5番
岡田年弘君 登壇〕
◆5番(
岡田年弘君) 5番、
岡田年弘です。 一般質問の通告をしたところ、議長より許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 優良農地を守るために。当町の農用地面積は3,770ヘクタールで、うち、水田面積は約85%の3,190ヘクタールを占めており、うち、既に北部第1地区ほ場整備事業において、約400ヘクタールが平成25年に竣工し、打越新田地区ほ場整備が令和2年度に竣工に至ったところです。 昨年10月より、農地中間管理機構関連農地整備事業の稲毛田地区が着工され、これに引き続き北部第2地区ほ場整備事業が約220ヘクタール、この秋に着工されました。 近年、少子高齢化が叫ばれるこれから先、農地を誰が維持し守っていくのか考えるところです。 当町は、先人たちの努力により優良農地を維持・継続し現在に至っているところであり、ぜひとも残していきたい優良農地であり、風景であります。 北部第1、第2地区ほ場整備のように、これからほかの地区においてもほ場整備事業を展開していくのか、町長の考えを伺います。
○議長(
小林俊夫君)
岡田年弘議員の質問に答弁願います。 町長。 〔町長 見目 匡君 登壇〕
◎町長(見目匡君) 5番、
岡田年弘議員の優良農地を守るためにのご質問にお答えをいたします。 芳賀町では、昭和30年代から計画的にほ場整備事業を実施してきました。 第6次芳賀町振興計画においても、町の基幹産業である農業と美しい農村環境を守るため、農業生産を支える土地基盤整備を計画的に進め、農地及び農業用施設の維持管理を適切に行っていくことを方針として定め、ほ場整備事業を推進してまいりました。 その結果、稲毛田地区は昨年10月、そして北部第2地区は今年の10月に県営事業として面工事に着手することができ、早期完了を目指して事業を進めております。 芳賀町のほ場整備率は95%で、県内でも第2位の実績、第1位は小山市です、となっております。未整備地区は非常に少ない状況でありますが、既に整備されていても、年数が経過している地区では区画の狭さや施設の老朽化、農業者の高齢化や後継者不足による耕作放棄地の増加など様々な問題を抱えている現状であります。 これらの問題を解消し、時代に適応した農業生産基盤を整備していくために、大区画化による営農効率の向上、担い手への農地の集積・集約、ICTを活用した自動給水などスマート農業の導入、さらには農道、用排水路整備による農村集落の生活環境の向上、水田が有する保水効果による洪水等の自然災害の軽減など様々の事業効果が期待できるほ場整備は、今後も農業振興に欠かすことができない重要な事業だと考えております。 ご質問にありました、他地区へのほ場整備事業の展開につきましては、これからも地元の要望に基づき、推進していきたいと考えております。 まずは、地元の合意形成が非常に重要となりますので、土地改良区や地元関係者とともに推進体制を整え、北部第2地区のように未整備地区を編入しながら、ほ場の大区画化を図る再ほ場整備のほか、地形・作付状況に応じて、稲毛田地区のように高収入作物の振興を目指す畑地化など、その地域に最適な手法を地元の皆さんとともに検討し、推進していきたいと考えております。 今後も、先人から受け継いだ優良農地と美しい農村環境を守り、農業者の所得向上を図りながら、町の基幹産業である農業を次世代につないでいくため、ほ場整備事業を町の農業における重点事業として推進してまいります。 以上をもちまして答弁といたします。
○議長(
小林俊夫君) 5番、
岡田年弘議員。
◆5番(
岡田年弘君) 答弁をいただきました。 私のほうから再質問ということで、5点ほど質問をさせていただきます。 まず第1点目に、打越新田地区ほ場整備事業について伺いたいと思います。 今後、他地区においてほ場整備事業を重点事業として推進していきたいということで、力強い推進の答弁をいただきました。答弁の中で、ほ場整備を推進していく目的の一つとして担い手の集積が上げられました。直近のほ場整備事業の成果として打越新田地区の担い手と集積状況について伺いたいと思います。 小林農政課長、よろしくお願いします。
○議長(
小林俊夫君) 小林農政課長。
◎
農政課長併農業委員会事務局長(小林芳浩君) お答えいたします。 担い手につきましては、着工前は3名という状況でしたが、現在、中心経営体として位置づけられている担い手は6名となりました。 集積状況につきましては、先ほど申し上げました担い手6名の自己所有地と、あとは借り受けしている賃借権設定分、合わせまして令和2年度末の集積面積は18.2ヘクタールで、ほ場完了後の農用地面積22.6ヘクタールに対する集積率は85%となっております。 着工前の集積面積6.3ヘクタール、集積率25%でしたので、集積面積につきましては、約3倍の増加という状況になっております。 以上です。
○議長(
小林俊夫君) 5番、
岡田年弘議員。
◆5番(
岡田年弘君) 答弁をいただきまして、集積率が80%を超えるということで、最高のほ場整備事業だったと感じるところでございます。 現在の担い手は6名、整備前の担い手が3名ということで、ますますほ場整備事業が大成功だったということで感じ入っております。 あと1点ですが、集積率が約80%、面積が3倍になったということでありますが、かなりの成果があったと思われます。そのような成果につながった要因についてお伺いをいたします。お願いします。
○議長(
小林俊夫君) 小林農政課長。
◎
農政課長併農業委員会事務局長(小林芳浩君) お答えいたします。 整備前につきましては、農地の大部分が不整形の小区画であったこと、あとは幹川排水路が未整備で低湿地だったために排水水が悪かったことなどに起因しまして、農地の有効利用が十分図られていないような状況でした。 事業の完了後につきましては、農地の大区画化や道路の整備に伴いまして、大型機械による効率的な作業体系が確立され、また用排水路、暗渠排水が整備されたことによりまして、水はけが改善され、水田の高度利用による麦、大豆などを取り入れた複合農業、これも可能になるなど受け手の営農条件の改善が大幅にされました。 これらによりまして、借受けが促進されて約80%という高い集積率につながったと考えております。 以上です。
○議長(
小林俊夫君) 5番、
岡田年弘議員。
◆5番(
岡田年弘君) 今、答弁にありましたように大部分が不整形と小区画で、もう排水の悪さ。大体、整備圃場やる前の土地というのは、大体こういう形が大半だと私は思っております。その結果、水はけを改善し高度利用ができ、複合経営もできるというようなことになったということで、非常にありがたいことであります。 整備事業の大前提は、答弁にありましたように、大部分が不整形で小区画であったところ、そのために作業効率が非常に悪いと。整備の結果、高い集積率が得られ、いろいろな面で成功したのではないかと考えます。打越新田の担い手の方、また、土地所有者の方、これからもぜひとも農業にいそしんでもらいたいと思っております。 続きまして、第2点目なんですが、稲毛田地区ほ場整備事業で町長の答弁にもありましたように、ほ場整備の手法として、稲毛田地区のように高収益の作物を目指すために畑地化も検討されていると。そこで、稲毛田地区の事業概要についてお伺いをいたします。 小林農政課長、よろしくお願いします。
○議長(
小林俊夫君)
岡田年弘議員に申し上げます。 答弁者の指名はお控え願いたいと思います。よろしくお願いします。 小林農政課長。
◎
農政課長併農業委員会事務局長(小林芳浩君) お答えいたします。 稲毛田地区の事業概要ですが、事業の対象面積は旧稲毛田小学校南側に広がる21.5ヘクタールです。その全てを畑地化し高収益作物の導入を進めています。 具体的には、地区内に分散する梨畑と新規の梨畑を集積・集約して梨団地を整備するとともに、残りの区画化では収益性の高い露地野菜などの栽培を推進するものです。 水利につきましては、井戸1か所を掘削して地下水を利用したパイプラインを敷設して農作業の効率化・省力化を図ります。 事業主体は栃木県で、事業期間は令和2年度から令和5年度までの4年間の予定です。事業費は約3億5,000万円。その負担割合につきましては、国が62.5%、県が27.5%、町が10%となっており、地元の負担はございません。 以上でございます。
○議長(
小林俊夫君) 5番、
岡田年弘議員。
◆5番(
岡田年弘君) 事業対象面積21ヘクタールということで、その全てが現在も畑作の状態になっておりますが、畑地化をし高収益作物を導入するということでございます。梨団地という形で答弁がありましたように、梨の栽培ですか、あとは高収益作物の導入、この高収益作物の導入は収益は何%、何十%、数量ちょっとお願いしたいんですが。
○議長(
小林俊夫君) 小林農政課長。
◎
農政課長併農業委員会事務局長(小林芳浩君) お答えいたします。 この中間管理機構を使った事業におきましては、事業の目的、条件が定められておりまして、その中で収益率を20%以上向上するという条件になっておりますので、そちらを目指しております。 以上です。
○議長(
小林俊夫君) 5番、
岡田年弘議員。
◆5番(
岡田年弘君) 稲毛田地区のほ場整備につきまして、あと1点、概要については了解をいたしました。事業の進捗状況と担い手の集積の状況ですか、どのようになっているかお伺いしたいと思います。
○議長(
小林俊夫君) 小林農政課長。
◎
農政課長併農業委員会事務局長(小林芳浩君) お答えいたします。 進捗の状況につきましては、令和2年度から工事が始まっておりまして、2年度の実績としましては整地工事約9.4ヘクタールを施工いたしました。3年度は残りの12ヘクタール、こちらの整地工事が始まっておりまして、主な工事につきましては、今年度で完了する予定です。今後は、4年度に道路などの俯瞰工事が行われまして、5年度は換地処分、登記が行われ事業完了となる予定です。 集積状況につきましては、梨団地分として地元梨団地組合に既存梨畑分4ヘクタールと新規梨畑分として3.4ヘクタール、合わせて7.4ヘクタール、このほか地元の担い手2名分として4.4ヘクタール、あと法人、三井不動産ワールドファーム分として6.5ヘクタール、合計18.3ヘクタールが担い手となる4経営体に集積される予定です。 施工面積21.5ヘクタールに占めます集積率、こちらにつきましては約85%となる予定です。 以上です。
○議長(
小林俊夫君) 5番、
岡田年弘議員。
◆5番(
岡田年弘君) 令和2年度実績ということで、梨団地になる部分が9.4ヘクタールで施工済みと。梨団地利用の新規3.4ヘクタールですか、7.4ヘクタールのうちの3.4ヘクタール新規だと。これは前の議会にも話が出ました、にっこりの栽培という形でよろしいんでしょうか。
○議長(
小林俊夫君) 小林農政課長。
◎
農政課長併農業委員会事務局長(小林芳浩君) お答えいたします。 議員さんがおっしゃるとおり、にっこりのメインで栽培面積のほうは考えております。 以上です。
○議長(
小林俊夫君) 5番、
岡田年弘議員。
◆5番(
岡田年弘君) 担い手が2名の方、生産法人という形で今ちょっと名前も出ましたワールドファームですか、これについてワールドファームのほかに生産法人は加盟、加入しているんでしょうか、ちょっと伺いたい。
○議長(
小林俊夫君) 小林農政課長。
◎
農政課長併農業委員会事務局長(小林芳浩君) お答えいたします。 現時点で三井不動産ワールドファーム以外の法人の参入の予定はございません。
○議長(
小林俊夫君) 5番、
岡田年弘議員。
◆5番(
岡田年弘君) 了解しました。 次の3点目の質問に移りたいと思います。 稲毛田地区については、令和5年度に完了する予定とのことですが、ほかの地区への展開、地元の要望に基づき推進していきたいとのことでございましたので、今後のほ場整備が予定をされている地区がありましたら伺いたいと思います。
○議長(
小林俊夫君) 小林農政課長。
◎
農政課長併農業委員会事務局長(小林芳浩君) お答えいたします。 今後のほ場整備につきましては、八ツ木地区から相談を受けている状況です。経過といたしましては、令和元年に地区委員会の説明と協議、検討を行っておりまして、令和2年度には地元説明会を開催しております。 事業内容につきましては、緩やかな大地ということで、地形的に類似している稲毛田地区を参考に、畑地化も踏まえたほ場整備が検討されているところです。 進捗状況としましては、現在はほ場整備の必要性を含めて地元で慎重に検討されているというような状況で、事業の実施についてはまだ確定はしておりません。 今後、合意形成が進みまして地元の同意が整った段階で、土地改良区及び地元地区委員会との協議、検討を重ねまして事業を支援推進していきたいと考えております。 以上です。
○議長(
小林俊夫君) 5番、
岡田年弘議員。
◆5番(
岡田年弘君) 合意形成が今のところまだだということで、同意が整った段階で事業推進したいということでございます。確かに、このほ場整備は合意形成の下で進展すれば、地域の将来のために農業の姿が明確化されるのではないかと思います。また、行政がしっかりとバックアップをして整備が進行するようお願いしたいと思います。 続きまして、4点目の質問に移らさせていただきます。 八ツ木地区では検討中ということで、ほ場整備の検討を始めた背景には、全国的に深刻化している農業者の高齢化、また、後継者不足の問題があったと思われます。このような状況の中で、打開策として期待されるほ場整備の事業効果はどのようなものかということでお尋ねをしたいと思います。
○議長(
小林俊夫君) 小林農政課長。
◎
農政課長併農業委員会事務局長(小林芳浩君) お答えいたします。 農業従事者の高齢化、後継者不足につきましては、耕作放棄地の増加の要因となっておりまして、その対策としては耕作、管理を代わりに受けてくれる担い手への集積が非常に重要になってくるものと思われます。 打越新田の集積率向上の要因としてもお話ししましたが、ほ場整備に伴います大区画の作業効率の向上、用排水路の整備に伴う水田の汎用化によります生産性の向上など、受け手の営農条件、こちらが大幅に改善することができれば、農地の貸し借り、これが促進されまして高い集積率につながることになるのかなと思っております。 ほ場整備事業によります作業効率と生産性の向上、こういう事業効果が担い手への集積を促進しまして、農業者の高齢化、あとは後継者不足の問題の有効な打開策につながっていくのではないかと考えております。 以上です。
○議長(
小林俊夫君) 5番、
岡田年弘議員。
◆5番(
岡田年弘君) 農業従事者の高齢化、また、後継者対策ということで、今現在やはり担い手の方も高齢になっております。それを維持、継続させるために若い担い手を育成させるためには、整備事業の一つとして打開を図ってもらいたいと思っております。 やっぱり、農地を守っていくということは、人間だけでは駄目なんです、人間1人では駄目だと。そういう形で連携して、地主から、また後継者、担い手ということで連携をしてもらって、この高齢化、後継者対策を打開していってもらいたいなと思っております。 最後に、5つ目なんですが、今回の北部第2地区ほ場整備事業に編入された事業が進められております。これはどういうことかということでお伺いをしたいと思います。
○議長(
小林俊夫君) 町長。
◎町長(見目匡君) 北部第2地区、今まで北部第1、そして北部第2地区におきましては、もともと北部土地改良区というようなことで、地区が別だっただけで改良区は芳賀町土地改良区になる前、一緒でした。したがって役員をはじめ組合員は北部1が終わってから2地区も同じような形でやりたいというようなことで、役員の中で合意形成ができていたというようなことであります。 そういうようなことを考えたときに、そのもともとの既存の地区が再ほ場整備というようなことで、これからの時代に合うようなほ場整備をやるというような基本的な考え方でありますが、私も土地改良に携わり、そして町の町長にも就任をすることができたというようなことで、行政から見たときに、先ほど言いましたように、小山が整備率1番、芳賀町は高いですけれども、まだそういう未整備のところがあると、そういったものをそのままにしていていいのかというようなことです。 具体的には、じゃ、その編入をしたところ、農家の皆さんのご理解いただいて編入したところは、北部1のところ、地形といいますか場所を考えていただきたいと思うんですけれども、東側のこの地区境というのは、市の堀用水と町道2号線、それがずっと北のほう上がっております。 芳志戸との池之尻、旧芳志戸小学校から南にいきますと、市の堀と町道2号線が離れていきます、その間のところがずっと未整備というようなことで、私の知る範囲ではその芳志戸のところは大正時代に補助事業なんていうのはなしに、地元の人たち、地主の話し合いでやったというようなことであります。 それがずっと続いて、今度の北部2のところなんですが、そこももちろんこちらまで来て、分かりやすく言えば高宗寺の北側にもやはり農地がたくさんあるわけなんですが、ちょうど三角のような形になって祖母井に来ると広がるという。ここのところは一体全体どうなっているかというと、当然昔のままでありますから、水田が小さい。なおかつ一番の問題は道路が狭いというようなことです。古い水路のために二の堀といいますか、それから祖母井を通りまして、市貝の赤羽のほうに行くような水路は、そこは改良区外なものですから、どんどん崩れてしまって赤羽のほうからも苦情が来ていると。 もう一つ、分家住宅等の方が多いんですが、そこにはある程度の戸数があります。今、道路が非常に狭いので行政から見たときに、これから緊急の車両、消防ポンプあるいは救急車等がどんどん高度化し大きくなり立派になるというようなことで、現況ですとなかなかちょっと入っていくのが困難というようなことであります。もし何かがあったときにはそういったものが対応できないと大変になるというようなことで。 それと、人口もあまり増えていない、そこのところは新しく開発をしようといっても、農地なもんですから、やはり難しいというようなことで、どうでしょうかというようなことで、町のほうから改良区と相談をして、もちろん北部1のときもできればやりたいというような話があったのですが、うまくまとまらなかったというようなことで、特に芳志戸の人たちは、1のほうがすごくよくなったものですから、今回は非常にチャンスだというようなことで入っていただいたというようなことであります。 岡田議員の今回の質問の優良農地を残すというようなことで、このほ場整備をすることによって優良農地ができ、そして農家の人たちも今の状態では担い手の人、認定農業者等も、あそこはできれば作りたくないと、ところが区画が大きくなり道路がきちんとなれば、じゃ、そこも作って規模拡大をしていこうというような形になりますし、また、先ほどのいろんな形のときに、大きな道路になれば、そういった緊急の車両もできるというようなことで、非農家の皆さん、その人たちも非常に生活の場として向上するというようなそういった総合的なものの判断からこのほど話をし、県・国のほうでも了解をいただいて事業の認可になったというようなことであります。 以上です。
○議長(
小林俊夫君) 5番、
岡田年弘議員。
◆5番(
岡田年弘君) 編入の意味ですか、流れ、こういった話を伺いまして、あそこの芳志戸の市の堀の部分ですか、大正時代に遡るというようなことで大分歴史があるんじゃないかなと思っております。そこで、分家住宅が多い、あそこはあれなんですね、道路があるんだかないんだか分からないような形であります。今回の北部第2地区に編入して整備される、これはもう最後のチャンスじゃなかったんじゃないかなと思っております。 これを機に、あそこの市の堀沿いの優良農地がますます優良農地になることを願いまして、次の2番目の質問になりますが、飯島・上横西線の芳志戸地内、私のうちよりまたちょっと北なんですが、北上していってもらえば今も分かると思うんですが、左側、西側に約1ヘクタールの面積があると思います。そこが耕作放棄状態になっている状態なんです。ちょっと残念なんですが、そういう形で放棄状態が発生してしまいました。いろいろな事情はあると思いますが、この問題を町はどのように対策を考えていくのか伺いたいと思います。
○議長(
小林俊夫君) 町長。
◎町長(見目匡君) 北部第1地区につきましては、やはり優良農地というようなことで、しっかりと担い手の方、専業農家の人たちに守っていただきたいというようなことで、平成25年に完全に完了し今日まで至っております。この間、確実にそういうふうな形で先ほどから岡田議員の質問の中にありますように、担い手に集積をされ、いい形で進んでおりました。 大きな田区になったために水害等の防止にもなっているというようなことでありますが、残念なことに今年度、令和3年度のときにまさにその地域においても一番いい場所といいますか、整田区で1ヘクタールもあるようなしっかりしたところ、そして、飯島・上横線の道路沿いというようなことで芳賀町の中では一番耕作しやすいところだろうと思いますが、諸事情といいますか、それで耕作ができなくなってしまいました。 理由を申し上げますと、ふだんですと、じゃ、私ができないから誰かにほんじゃ売却しますとかつくってくださいというような話なんですが、80代の方高齢者でありましたが、自分自身で耕作をしておりましたが心臓発作で独り暮らしというようなことで亡くなってしまったというようなことであります。 80代というので残念なことにお子さんもいらっしゃらないというような形で、相続がそうしますと結局その土地が兄弟になります。当然その方、男としては一番上でありましたが、上にお姉さんがいたりというようなことで、相続からしますと80から70ぐらいのちょっとそこら辺の残っている方でどうしようというような話で話合いをしたんですが、結局そこの土地ばかりではなしに、自分のところの宅地はじめ周りにも若干の畑とか水田があるというようなことで、相続をするに全部誰かが相続をしなきゃならないというふうなことであります。そうしますといろんな形でそこの整理をするのに、整田区の1ヘクタールぐらいのものを、例えば売却をしてもなかなかもうできないというようなことで、兄弟で相談をした結果、家庭裁判所のほうに相続放棄をしてしまったというようなことです。 地元でありますので、それを何とか末端行政でいろんな方に言われましたので、何とかいい方法はないのかというようなことで職員を通して話を進めましたが、なかなかこの国の機関になりまして、どうしてもそういう部分の対応が非常に遅れているというようなことであります。 ただ、正確かどうか分かりませんが、この法律でそういうふうなものを処分するのには、その土地を誰かが買いたいというような部分を申出をするらしいんです。それによって今度その土地の管財人みたいな方を裁判所のほうで指名をするというか選定をする。そこの中で話をしていくというような状況だそうであります。 今現在、やはりそれは国のもんですと言っても、地域の人からすれば近隣、特に耕作している人からすれば、草の種が飛んでしまう、風通しが悪い、いろいろな形で美観も損ねるというようなことで、苦情は私のところに相当来ておりました。 町としてはそれなりの努力をしたんですが、町自体が勝手にできることではないというようなことで、若干遅れておりますが、まだ決定でありませんが、じゃ、そこの部分の土地だけは買ってもいいという人が現れて、今その話をしているというようなことであります。 ただ、問題は、これは農地もそのほかに宅地の周りに持っていますので、そこは畑だったり条件が悪かったりというようなことで、そちらはどうも宅地を合わせて買うというようなことではないものですから、末端行政としてはそれの対応の仕方というようなことで、完全の解決にはなかなかならないと。 こういったものを今後どうしたらいいんだというようなことで、今後、やはり町村会あるいは県、そういったところといろんな形で協議をして、国の制度そういったもの、これからこの芳賀町の今回の問題というのは全国に出てくると思いますので、事あるごとに大きなテーマにつきましても、県全体そういったことで国のほうの処理の仕方というんですか、そういうものを変えてもらうように努力はしていきたいと、そのように思っております。 以上です。
○議長(
小林俊夫君) 5番、
岡田年弘議員。
◆5番(
岡田年弘君) 答弁をいただきまして、耕作放棄状態、もう本当に確かにあの一角が非常に草だらけになっちゃいまして、もう北部第1地区で膨大な43億ですか、かけて整備事業やって、事情はともあれ、そういう形になっちゃったということは本当に残念でございますが、それを今、おおむねのめどがついてきたというような話でございますが、これから国・県とその辺の制度を見直してもらってという形のお話をいただきました。ぜひともよろしくお願いしたいと思います。もう絶対にこの耕作放棄地はなくしていかなくちゃなんないと常々考えております。優良農地なもんですから、絶対にあってはならないと思っております。 あと1点なんですが、現在、農水省とかいろいろ県のほうでスマート農業ということで、スマート農業、スマート農業ということであふれ返っているような状態になっています。これをこの芳賀町ではどこまで、どんなふうな形で進めていくのか、ちょっとお伺いしたいと思います。
○議長(
小林俊夫君) 町長。
◎町長(見目匡君) スマート農業という言葉を聞いて、もう久しいわけでありますが、なかなか難しいと思っております。私も若い頃は農業をやっていましたので、じゃ、そのスマート農業、いろいろな形でやれば非常に省力化になるというようなことで非常にいいわけでありますが、それを導入するのにはどうしたらいいかというようなことであります。 水田の話なものですから、土地改良に絡んでいる話なものですから、ほ場整備というものはどんどんやっていかなければならない。スマート農業を、私の考え方でありますが、導入をしていくといいますか、そういったものをどんどん取り入れていくのにはほ場の区画、これはその時代によって、どんどんヘリコプターなんか外国のように使うようになってしまえば違うんですが、今現在できそうな部分というと北部1とか北部2は一区画を約1ヘクタールで考えておりますが、効率からすればもっと大きい2ヘクタールぐらいのことのほうがいいのかなと思っております。 まず、土地改良をすることが大前提です。そこの中で水田農業だけを考えたときに、何に一番農家の人が困っているかというと、私は水の管理と草刈りだと思うんですね。じゃ、草刈りを今のような畦畔の幅ですとやはり肩掛けの草刈り機になってしまうというようなことで、今後災害が大きいとかあるいは前にも北條議員だったですかね、誰かから田んぼダムの話も出たと思うんですが、結局今のような形の設計の中でやったときに、農家の人が田んぼに水を張ったときに、その土手がもたなくて農地災害になってしまうというようなことで、できれば2ヘクタールとか3ヘクタールの田んぼをつくりまして、ある程度手押しかあるいはもうそのスマートですから、こちらからコンピューター制御で刈っていけるような方法、あるいはトラクターの幅ぐらいの畦畔をつくってしまって、後ろのロータリー部分に作業機をつけてやるようなそれが草刈りの方法になるんだろうと思います。 また、さらに実験的に国の機関の農研機構とかという、東北とか関東とかとそういうので一つの国の機関。そういうところでやっているのは、まず、田うなえなんかも大きなトラクターで、もう無人でやっていくと、ところが20アールとか30アールだとその機能がうまく果たせないと、だから夜寝ているときに、仮の話ですが、トラクターが勝手にどんどん田うなえをし、また道路を通りまして次の田んぼに入ってやる。そういう形に将来的にはなっていくというような形なんです。基本的にはそういうことだろうと。 あと水の管理でありますが、水の管理は北部2なんかも、私なんかももう少し栃木県のほうで経営事業で計画も県でやりましたから、スマート農業を声高らかに栃木県が言うのであるのならば、まず用水路をパイプラインに私はするべきだと思っておりました。そういうことを提言をしましたが、なかなか。まあ費用の問題かどうなんか分かりませんが、どういうことかというと、パイプラインにしまして水田の入り口のところ、水を取り入れるところにボックスをつくって、フロートみたいなものをつくりまして、田面の高さに対して水を何センチ張るというような形にすると、そうすると水が少なくなればフロートがこう下がる、そうすると電源が入ってぽんと水が出るような話であります。 もう北部2については、田んぼをまたいでできるようなスマート農業だって県が考えたのは、実は排水路を埋めてしまうと。私はこれは反対です。県がやっているんでどうすることもできませんが、なぜかというと排水というものは田んぼの排水だけではなしに、雨が降ったとき、あるいはほかの地区外から水が流入する、そのときに暗渠にしたときにこれからどんどん異常気象だというのが常態化していって、その水が計算上飲めなくなってしまう場合があるだろうと。 農業用の水路というのはコンクリート製品がありまして、土手がありまして、10年確率とか20年確率でそこまでオーバーしていいというようなことが基本であります。土木の河川の断面の決め方と違うのに、そういった方法が果たして正しいのか、用水のほうというのは決められた計算の水だけ流せばいい、排水はそうじゃないというようなことで、まずそういうふうな形をすれば、結局は省力化につながると。 そうすれば、1人の経営体で100ヘクタールとかなんかというのは全く夢じゃないというような形でありますので、それにはやはりきちんとした形での土地改良というのはどんどんやって、日本の場合は中山間地が非常に多いですから、どこも同じというんじゃなくて、まあこの近隣でいうならば、旧氏家町とか高根沢町とか芳賀町とか真岡のようなこういう大きいことができるところには、今私が言ったようなものを大きい事業でありますので、地元の要望に応えて県・国がそういうふうなことにしていきませんと、一方で学者が言っているただ単なるスマート農業ですよと。まあいろんなパンフレットはつくっておりますが、それではできないと思いますので、引き続きやはり農家の皆さんのご理解、そして県営事業で大体なりますので、県が率先してほかの県より先頭きって、農業県で栃木県ですから、そういった部分というのが必要だろうと思っております。 立場上いろんな形で農業関係のところに出る機会がありますので、これはもう既に言っていることですが、引き続きそういった部分をして、まず、国・県が考え方を、今私が言ったようなことになってもらって、そしてそういうものを本気になって補助事業等を導入してやっていくというような形になると思います。 芳賀町だけのものの考え方だけではなかなかできないだろうなと思っていますが、私のスマート農業の、これからの農業についてはそういうふうな形で近い将来はそのような形になっていければ、岡田議員ご指摘のそのタイトルの優良農地を守っていけるというような形になるかと思っております。 以上です。
○議長(
小林俊夫君) 5番、
岡田年弘議員。
◆5番(
岡田年弘君) スマート農業、今、農業の担い手、後継者、朝早くから夜遅くまで仕事をしているわけなんですが、それでいいのかと、いつまでも。そういう形で今の町長の答弁にもありましたように、いろいろな作業を省力化していかないと何十年経っても農業は同じだという形になっちゃいますので、ぜひともこのスマート農業に少しでも近づけられるようにお願いをしたいと思います。 最後になりましたが、農地を守るためにはほ場整備も必要だが、それ以上に後継者、担い手を守るために必要だと思います。このことが芳賀町の農業を守り、攻めることのできる基盤づくりになると思いますので、よろしくお願いします。 また、最後に、次世代の担い手を育成しながら、持続可能である農業と整備事業により優良農地が継続できるよう要望し、私の質問を終わります。
○議長(
小林俊夫君) これで
岡田年弘議員の一般質問を終わります。
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△散会の宣告
○議長(
小林俊夫君) 以上で本日の日程は全部終了しました。 会議を閉じます。 本日はこれにて散会します。
△散会 午前11時45分...